子供のお遊戯会の撮影体制と気を付けていること(前半:準備)

子供のお遊戯会、父親としては写真、ビデオ撮影というプレッシャーのかかる仕事が待っている行事です。じぃじ、ばぁばにも見せることを考えると、尚更です。

 

私の撮影体制と気を付けていることを記載します。

※室内撮影で、撮影者が動けない(動く必要がない)状況を想定しています。

なおかつ、私と奥さんが離れた位置にいる(座席指定されている場合など)場合です。

 

 

 

撮影体制

 

役割分担

 

まず、奥さんの手が空いていれば役割分担をするのですが、我が家の場合は

 写真撮影→奥さん

 ビデオ撮影→私  としています。

 

それは

 

・写真は失敗しても数枚良いのがあればOK(1演目に1枚あれば最低限OK)だが、動画は少なくとも演目の8割はうまく取れていないと失敗になる。

 

・写真は初期設定をしっかりしておいて、とにかくフレームに子供を入れてシャッターを押してもらえば何とかなる。(特に最近のカメラの解像度はスマホ等で通常見るにはオーバースペックなので、トリミングが結構出来る。)

 

・ビデオ撮影を4Kにしておけば、最悪写真撮影に失敗しても動画から切り出して800万画素の写真にも出来る。

 

奥さんが写真やビデオを撮り慣れているのであれば役割分担はどちらでも良いと思います。

 

 

設備

例として私の機器を記載します。

 

 カメラ

  Sony α6400 + Tamron 70-180mm F/2.8

 ビデオ

  メイン:Panasonic HC-VX985M(アップ撮影用)

   サブ:iPhone11(全体撮影用)

  ※サブを使用したのは最近の撮影の一度しかありませんが、やっておいてよかったです。

 

ビデオのセッティングとしてはこうなります。

 

下記のようなスマホホルダーと

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スマホホルダー単体

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iPhone11をセットした状態

 

コールドシューに取り付けられるアタッチメントを用意し

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アタッチメント(これはビデオライトに付属していたものです)

 

ビデオカメラのコールドシューに取り付けます。

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ビデオカメラに取り付けた状態

 

 

設定(前日のうちにやっておく)

カメラ

とにかくシャッターを押せばぶれなく撮れるように、以下のように設定します。

 

・モード:絞り優先 + シャッター速度低速限界を1/250に

ご存じの方が多いかと思いますが、シャッター速度低速限界が子供撮影にはかなり重要となります。この設定により、子供の動きが早くてブレブレの写真を量産することを防ぐことが出来ます。(ISO感度はある程度無視します。)

 

子供撮影については、この機能がついているかどうかでカメラを選んでも良いくらいです。(αEマウントのAPS-Cで言うと、α6400,6600にはありますが、α6100にはありません。)

 

また、今回のボディとレンズの組み合わせのように手ぶれ補正の無い望遠撮影であっても、1/250に設定することで手振れを防ぐことが出来ます。実際私の妻もこの組み合わせで撮影してくれていますが、手ブレによる失敗写真は皆無です。

 

ISO感度:オート かつ、ISO上限を6400以上に引き上げておく

α6400の場合は「シャッター速度低速限界」よりも「ISO上限」を優先するため、ISO上限を通常の撮影よりも引き上げておかないと、シャッター速度が遅くなってぶれ写真を量産してしまいます。(優先度を変える設定があるのかもしれませんが)

 

・AF:フレキシブルスポットS

子供をステージの真正面から確実に撮れる位置取りであれば、「ワイド」に設定しても問題ないです。ステージ正面の場合、子供がたくさんいても横並びになることがほとんどなので、隣の子供にAFを引っ張られても、ある程度自分の子供にもピントが合うからです。

ただ、そんなことは稀ですし、自分の子供がステージ上のどこに立つのかもはっきりしないことが多いと思いますので、他の子供にAFを引っ張られないようAF範囲をある程度絞ります。(もう少し広くても良いかもしれません。)

 

また、スポットの位置をあらかじめ下記に合わせておきます。

 

横撮影:上下左右中央に

縦撮影:左右中央、上下は上から1/3の位置に

 

基本的に中央に子供をフレーミングするはずなので、AF位置をあらかじめ置いておきます。横位置の場合は顔アップか他の子を含めた全体が想定されるため、とにかく中央に置いておく。

縦位置の場合はおそらくバストアップか、全身を取ると思われるので、顔周辺が来そうな位置にあらかじめ置いておきます。(奥さんに移動の仕方を説明しても良いですが、α6400の場合、中央ボタンを押してしまうとAF位置が確定してしまい、確定を解除しないと動かせません。その為、確定を解除する方法も覚えてもらう必要があり、一発本番の撮影でテンパられると終わりなので、本番中にやってもらうことを極力少なくします。)

 

※上記の設定の場合、解放F値の小さい70-180mm F/2.8は諸刃の剣で、室内ですので光量を稼ぐためにF値の小さいレンズを使用したいのですが、奥さんがスポット位置を変えられないことを想定すると、毎撮影で顔に正確にピントを合わせられているわけではないので、顔が若干ボケる可能性があります。私の場合は許容範囲でしたので、上記の設定としています。(拡大して見ると体にピントが合って、顔が若干ボケていることもあります。)

 

・シャッター音:OFF

周りに迷惑をかけないように、サイレントシャッターに設定しておきます。

 

・シャッターモード:連続撮影MID以上

とにかく枚数を稼いでもらって、後で厳選します。

※先日この設定をミスり、1枚撮影のまま奥さんに渡してしまいました。うまく撮影してくれたので成功率が高かったのですが、撮影枚数は明らかにいつもより少なく、写真を整理するとき冷や冷やしました。

 

・その他設定

私も使いこなしていない設定は、基本オートにしています。(AWBとか測光モード、クリエイティブスタイル等)

 

・各ボタンへの機能割り当て

これは出来ればですが、一回押しただけで撮影状況が大きく変わる設定を配置している、なおかつ不意に触られそうなボタンは、機能をOFFにしておくことをお勧めします。奥さんが不意に押してしまった場合、変更された設定から抜け出せない可能性があるからです。

 

ビデオ1(Panasonic HC-VX985M)

こちらは自分で撮影するので、ある程度その場で状況を考えて条件を変更できますが、「直前や本番中に自分に余裕がある自信があれば」良いですが、私はその自信がないので、あらかじめ前日に設定しておきます。

 

・撮影モード:4K

先ほども書きましたが、最悪写真として切り出す可能性があることと、広めに撮っておいて、後でトリミングをしようとした際のことを考えてこの設定にしています。

その場に立って楽器演奏であれば問題ありませんが、ステージの右から左に動くような場合、左右のパンはお高い三脚(オイルフルードタイプ)を用いて、練習してスムーズにできるようにならないとなかなか難しいです。ですので広めに撮ってビデオカメラをあまり動かさなくても良いようにしておくことをお勧めします。

子供の行事(特に幼稚園や小学生低学年の行事)でこれまで20分以上の長回しをしたことがありませんので、64GB以上のSDカードがあれば4Kでも十分撮影可能です。

 

書いてみて気づきましたが、撮影モード以外いじってないです。ビデオカメラは写真や動画撮影が趣味ではない方にも使いやすいものが多いので、設定はビデオカメラ任せで問題ないのだと思います。

 

ビデオ2(iPhone11)

先日下の子のお遊戯会があった際にはiPhoneを使用したので、iPhoneについて記載します。と言っても

・あらかじめ4K動画撮影モードに設定しておく

・充電が十分か、ストレージに余裕があるか

・ちゃんとiphoneホルダーでホールドできるか

を確認する程度です。

 

その他、前日にやっておくこと

当たり前の話ですが、下記2点

・バッテリーが充電されているか確認(出来れば予備も)

・メディアの容量が十分か確認

 ※一度容量が足りなくて、SDカード内に残っている動画を消すかどうか、撮影直前にすごく悩んだことがあります。「この動画はPCに入れてたっけ?消して大丈夫か?」と精神的にすごく追い詰められます。その後の撮影も冷静に行かず、いつもならば割とうまくいくカメラワークにも影響が出ました。

 

それと、

・本体以外(三脚とiPhoneホルダー、外付けマイクを使用するのであればそれも)も忘れず準備

・本番の演目スケジュールがあればスマホで撮影して奥さんにも送る

 

上記のメディア容量含めて、本番は一発勝負なので、本番での懸念点を極力排除するよう努めてください。

 

長くなりましたので、続きは後半に記載します。

 

後半の記事はこちら

 

sajibe.hatenablog.com