iPhone SE 第2世代 液晶交換をやってみました

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嫁が使用しているiPhone SE 第2世代の液晶が割れてしまいました。

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液晶の左下角が割れてしまいました(交換した後です)

 

そこで液晶交換をやってみましたので、注意点を書いておこうと思います。iPhone SEだけでなく他のiPhoneでも参考になると思います。

 

 

交換を決意する前に

まずは交換用の商品を買う前の心構えですが、失敗したら潔く新品のiPhoneを購入するつもりで行うのをお勧めします。

 

交換してみると分かるのですが、小さいネジの取り扱いや細かい配線、コネクタの取り外し/取り付けと、細かい作業の連続です。また、購入する交換品の当たり外れもあると思いますので、私はたまたま成功しましたが、失敗する確率も結構高いと思います。

 

「一度経験としてやってみよう」と、ダメ元な気持ちでやった方が良いと思います。結構な時間がかかりますので(私の場合1時間)、失敗した場合精神的ショックが大きいと思いますので。

 

キットの購入

Amazon楽天、Yahooショッピングで「iPhone 液晶 交換」と検索すると、大量に商品が出てきますので、特に探すのに苦労はないと思います。(因みにSE 第2世代は8と共通です。)

 

ほとんどの商品は交換用の工具キットが付属していますので、それを選びましょう。防水用のシーリングが付属していない商品もありますので、シーリング付きの物を購入しましょう。参考に、実際に私が購入した商品のリンクを貼っておきます。

 

交換準備

まずは何がなくともiTunesでバックアップを取っておきましょう。交換に失敗してiPhoneが作動しなくなっても何とかなります。

 

作業机は広めで、ものがなるべく無いところで行ってください。非常に小さいネジを多数外しますので、余計なものがない方がネジが行方不明になりにくくて良いです。

 

私の購入したキットには磁石板が付いていて、外したネジをくっつけて置くことができました。交換し終わってからそんなものがあることに気づいたので私は使用していませんが、付属しているものを購入すると便利だと思います。

 

また、交換動画をyoutube等で見て、流れを掴んでください。キットに説明書が付属している場合は、軽くそちらも目を通して下さい。作業の流れをざっくり覚える為と、工程がどれくらい長いか把握しておくことで、作業中に心が折れないようにするという意味もあります。

 

 

キットに付属していないもので、あった方が良いものがいくつかあるので記載します。

 

交換キット以外であった方が良いもの

 

ドライヤー

 粘着テープで止められている部品やコネクタを剥がす場面が数回あります。その際に暖めて剥がしやすくするために使用します。ご家庭で普段使用しているドライヤーで問題ないと思います。(私も普通のドライヤーを使用しました。)

ピンセット

 部品を拾ったり、コネクタを取り付ける時に使用します。ただし私は無くても何とかなったので、わざわざ購入する必要はなく、「家にあれば準備しておく」くらいでOKだと思います。

大きい洗濯バサミ

下のリンクのような竿を挟むタイプの、大きめの洗濯バサミを2個用意して下さい。後述しますが、液晶を立てて置いておくのに使用します。

 

 

実際の作業

youtubeの分解動画を見ながら作業を進めます。基本的には動画通りにやれば良いので、手順の説明は省きます。(と言うか、作業中の写真を撮っていません)

ですので、作業中の注意点を書いておきます。

 

動画を低速にして見ながら作業する

youtube等の分解動画を0.75倍程度の低速にして確認しながら行います。1部品を外すためにネジを複数個外す場面では、ネジ外しが早送りに編集されていたりカットされている動画が多いので、ゆっくりめで再生すると、焦らず作業が出来ます。

また、動画の場合粘着テープから部品を剥がす際の、慎重さや力加減、どの辺りから剥がしにかかるか、が何となく分かります。(キット付属の説明書だとそこまで細かく書いていなく、「慎重に剥がす」としか記載がありません。)

 

ドライヤーの風向きに気をつける

粘着テープにくっついている部品を剥がす為に、ドライヤーを使用することが数回ありますが、その場面ではある程度分解して、複数のネジが作業台に置かれていると思います。

 

風向きを考えずドライヤーを使用し、置いてあるネジに風が当たるとネジがどこかへ飛んで行ってしまいます。ですので、ドライヤーの風向きには注意して下さい。メガネをかけている人は分かると思いますが、メガネのヒンジ部分のネジと同等か、更に小さいネジが十数本使われていますので、おそらく飛んで行ったら見つけるのに一苦労だと思います。

 

ネジと部品を分解手順毎に分けて置いておく

ネジは頭形状が同じで長さが違う物が複数使用されています。一つの部位で4種類の長さのネジが使われている箇所もあります。また、ネジ頭の形状もY,+,⭐︎と3種類ありますので、再組み付け時に間違えない為に、工程毎にネジ(とそこで外した部品)を分けておくようにすると良いと思います。

※付属の工具に各ネジ頭に合う小型ドライバーがありますので、別途用意する必要はありません。

 

液晶を垂直に固定できるものを用意する

作業の最終盤で液晶を本体に取り付ける直前に、液晶側から出たコネクタを本体側に接続する場面があるのですが、液晶を垂直に立てないとこの作業が非常にやりづらいです。

 

私の見た分解動画では垂直に立てる用のクランプが突然出てきて使用されていました。恐らくiPhoneの分解専用道具で、軽く探しましたがAmazon等にもそれらしい物がありませんでした。

 

ですので、私の場合は「用意した方が良いもの」で記載した大きい洗濯バサミ(竿を挟むタイプ)を2個使用して、液晶を垂直に立てました。

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大きい洗濯バサミで液晶の両端を挟んで立てる

 

他に代用品が有ればそれで構いませんが、割とどのご家庭でもあるものだと思いますのでオススメです。(普通の洗濯バサミは「挟む力が強く、液晶への傷つきが心配」「持ち手の部分が小さいので安定して立たなさそう」である為、使用しませんでした。)

 

シーリングを本体に貼り付ける際は押し付ける向きに注意する

最後の工程(液晶を本体側に取り付ける)の直前に、保護フィルムに貼られたシーリングを本体の内縁に貼り付けるのですが、この縁の幅が非常に狭く、シーリングの幅が縁の幅ぴったりに作られています。

一方でシーリングは保護フィルムに結構しっかりくっついているので、強めにiphone本体に押し付けないとシートから剥がれてくれません。

恐らく爪で押し付けることになりますが、注意しないと、縁からシーリングが内側に落ちてしまいます。

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シーリングの押し付け方向に注意

 

ですので、押し付ける際は外壁に押し付けながら下に押し付けて下さい。(多少内側に倒れたくらいであれば、シートを剥がした後に爪で修正可能ですが、縁から落ちると修正が厳しいと思います。)

 

 

以上、私が実際に液晶交換作業をやってみて、感じた注意事項でした。

 

私の場合は結果的に無事に交換完了し、明らかな不具合もなく数日過ぎていますので、成功と言って良いと思いますが、工程の長さと細かさから考えて、「運よく」成功したと思っています。

 

これから交換に挑戦する方は、冒頭でも記載しましたが失敗しても良いくらいの気持ちで行うのをお勧めします。参考になれば幸いです。